2.岡橋由希

岡橋由希は24歳の女性で、津川町出身。京都の芸術関係の専門学校を卒業後、芸能プロダクションの下請けであるイベント会社に所属し、モデルの仕事をしていた。モデルといっても、ファッション誌を飾るような方面ではなく、絵画や彫刻といった芸術関係専門。

松沢南山の仕事は、10月24日から12月3日までの間で、土日祝日を除いてアトリエに通っていた。この間、松沢と特にトラブルがあった報告は所属事務所は受けていない。

・松沢南山の様子
岡橋はモデル仲間に次のことを洩らしていた。
作品が完成する間際、松沢はひどく疲れていた。かなり疲弊した様子で息も絶え絶えで、やたら喉が渇くと言い水をいつも飲んでいた。岡橋は松沢に病院に行くことを勧めたが、養生するのはまず作品が完成してからと言われた。


◎死の状況
岡橋由希の死の状況について警察やマスコミなどから手に入る情報。

・検死
岡橋由希の死体の検視の結果、死因は明らかに頭から胸にかけての切断によるもの。この傷跡はまるで獣に頭からまるかじりされたかのような切断面。
死亡時刻は岡橋がアトリエから出た午後6時から発見された午後11時までの間と推定。

・奇妙な点
死体の発見者はパトカーで巡回中だった警察官2名。道路の傍らに無造作に倒れているところを発見した。奇妙なことにこの日は晴れていたにも関わらず、死体の衣類はびっしょりと水に濡れていた。
[PR]
by nurunuruhotep | 2008-11-14 22:40 | 忘却の記憶 | Comments(0)