10.牧風村④

◎森
過去の事件(山火事、行方不明)から、気味悪がって村民は近付こうとしない。

木々が鬱蒼と生い茂る外観からは不気味さが漂う。しかし、森の中は外観とは裏腹に、紅葉に色付く木々が美しく、野花の甘い香りが漂う。暫くすると山道に出る。小高い個所で、村を一望出来る。眼下には青い日本海が広がる。その反対には谷と川があって、草地や田畑の間に民家が点在し、さらに屏風状に山脈が連なり、青い峰が遠く聳えている。
次第に道は爪先上がりになり、上って行くと厚い芝草に囲まれたちょっとした広がりに出る。木の葉がそよぎ、木漏れ日がチラチラと影を落とす美しい広場。ここから道は細くなり、遠く霞に没している。
見上げる先には丘があり、そこに樫の巨木が一本立っている。

・幻覚
広場に着いた時点で<POW×3>ロール。成功した者は、霞の向こうから二つの小さな影がこちらに近付いて来るのを見る。一人は少女(上村澄子と会っているなら<アイデア>で彼女の面影があるのに気付く)で、もう一方は何かわからない。定まった形があるのかどうかもはっきりしない影と、少女は楽しげに駆けている。それが目の前を通り過ぎて行った時点で我に返る。
正気度ロール(1/1D6)。幻覚を見た者はこれより先に進みたくない気持ちになる。また、狂気に陥った者は、一刻も早く山を降りたい衝動に駆られる。特に道の先に進むことを断固拒む。

・死体
丘の上、樫の巨木に着いた時点で空が曇り、薄暗くなる。冷たい風が吹き草木を騒がせ、ごうごうと山全体が吼え声を揚げるような音を轟かせる。

<目星>に成功すると、巨木の傍に草を輪状に倒した直径30センチくらいのエリア(まるでミステリーサークルのような)があるのに気が付く。そこの地中に、二つの腐乱死体が埋まっている(SAN 0/1D6)。着ている物から男と女であることがわかるが、顔や肉体はぐずぐずに崩れているため年齢層などは見て取ることは出来ない。
<医学>で、土中であることと腐敗具合から推察するに半年から一年は経過していることを思い当てるが、土中に埋めた死体の死亡期間の特定が非常に難しいため断定には至らない。

女のカーデガンのポケットに給与明細書が入っている。1927年9月25日付けの支払いで横浜の住所と店名が記載されている(美作雪子が働いていたカフェ)。
他に二つの死体が所持しているものはない。

さらに二つの死体の下を掘ると、白骨化した三人の子供の亡骸が見つかる。
※腐乱死体は田代蛮行と美作雪子、白骨死体は12年前に行方不明になった子供たちである。
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by nurunuruhotep | 2008-11-07 18:41 | パンの大神 | Comments(0)