01.イントロダクション

舞台:現代日本の都市部を任意に設定。
探索開始時期:4月25日とする。

探索者は街で囁かれる奇妙な噂の調査に乗り出す。都市伝説やオカルト事件専門の記者・探偵等の職業柄、興味本位、或いは案件の関係者(知人が目撃者など)等々、探索の動機を決めると導入がスムーズである。

◎ビースト
噂とは、怪物の目撃情報である。闇に紛れて女性を襲う。そいつは人間のように二足歩行をするが、全身は毛皮に覆われ、手には鉤爪、足は蹄で、裂けた大きな口には肉食獣のような牙が剥き出している。まるでホラー映画の狼男のような容貌で、「ビースト」と呼ばれている。

噂はネット上を中心に街の若年層の間で拡散しており、狼男や吸血鬼といった伝奇小説を準えたもの、宇宙人のアブダクション実験や地球外生命体の繁殖行為などのオカルト論、山間部から紛れ込んだ野生動物・逃げ出した密輸動物説など半ば都市伝説の様相を呈して語られている。

ネットの掲示板やHP、SNSなどの情報を精査すると次のことに気が付く。

・時期
今月中旬頃から広まった。先月にはそのような噂は一切無かった。

・場所
繁華街や市街地での目撃談が集中している。

・共通項
ビーストは女を襲う。決まって女が一人で居るところを狙う。男が犠牲になった話は無い。

・証拠
ビーストの姿をはっきり捉えた画像・映像は無い(いくつか見つかるものはどれも加工した痕跡がある)。また、目撃した話は多いが、実際にビーストに襲われた被害者を特定する情報は無い。

⇒発信源
さらに時間を掛けてネット上を調査するか若年者への聞き込み等で次のことがわかる。

ビーストの情報を最初にネット上に記したのは「yuzu-pom」という人物。自身のSNSで、夜間に自室の窓ガラス越しから外を見ると妙な生き物が一瞬目に入った内容の記事を4月11日に投稿している。そいつは人間大の毛むくじゃらな動物(?)で寄稿者は知っていた映画のキャストを連想し「ビースト」と表している。
その記事を最後に「yuzu-pom」の投稿は止まっている。ビーストの話題を扱う掲示板などでは更新ストップの理由を「yuzu-pom」がビーストの犠牲になったからだとする書き込みも多い。

→以前の記事から「yuzu-pom」が女性で、繁華街で仲間達とよく遊んでいる若者であることがわかる。表現が幼稚で軽薄な文章が特徴的。本人を特定する画像は無い。遊び仲間のリーダーの「RYOくん」という人物と付き合っているが、最後の記事の3日前(4月8日)に喧嘩してから会っていないらしい(直近の内容から彼への気持ちが醒めていることが伝わる)。
[PR]
by nurunuruhotep | 2015-04-19 11:16 | シュトラウスの晩餐 | Comments(0)