10十字猛造
以下、十字組構成員等、事務所を出入りしている者が知る情報。
・カルトと女
猛造が癌に侵されていることが発覚したのは四年前で、丁度、大陸マフィアとの抗争が激しかった頃である。癌は医療での処置が非常に厳しいまで進行していたらしく、病魔に重ね精神的ダメージを受けた猛造は、藁をもすがるようにオカルトに傾倒した。古今東西の占いや呪術、魔術的品の収集、遂にはカルト教団(下っ端組員は詳細を知らない)に入信するに至った。教団の女を食客として自宅に招き、猛造は「先生」と呼び敬っていた。その女が、銀門鈴子である。
関連して十字顕の項目も参照。
・回復
四年前の時点で手の施しようの無かった猛造が順調に回復している。現在は発覚以降の憔悴が嘘のように元気な状態だという。猛造の回復に伴い、一度は手を結んだ大陸マフィアとの関係を反故にし抗争が再燃するのではないかと危惧する声もある。猛造が身を隠しているのは側近と秘密裏に策を練っていると見る者もある。
・買春
猛造が女を漁っているという噂がある。金月会から不法入国のアジア系の商売女をとっかえひっかえに買い夜の相手をさせているという。