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06銀門鈴子

四年前に彗霊神社で死亡した大学院生。彼女が通っていたのはこの街の大学で、歴史学を専攻し博士課程にあった。死亡当時の年齢は26歳。

実は銀門鈴子は‘星の智慧派’のエージェントで、妄信するニャルラトテップに縁のある一族を探っていた。街に「仮面」を持ち込んだのは彼女である。

a.街の大学
以下、大学関係へのアプローチで手に入る銀門鈴子の情報。

・帰国子女
銀門鈴子は元々アメリカ育ちで、彼女が23歳の時(七年前)にマサチューセッツ州のミスカトニック大学から編入した。ミクロな地域での古代史の研究をしており、特に日本書紀に描かれているような神話時代をテーマにしていた。こちらの大学では日本古代史のゼミナールに在籍し、地元の歴史…彗霊神社を中心に研究していた。
なお、ゼミに残る彼女のレポートは風土史に掲載されている内容とそれほど違いは無く、有益な情報を得ることは出来ない。

・人物像
銀門鈴子は研究熱心な生徒ではあったが、人付き合いは良くなかった。美しい容姿をしていたがどこか冷めているような印象で、誰に対しても事務的な接し方をしていた。
黒服の「いかにも」といった男性と一緒だったという目撃情報がゼミ内に流れ、ヤクザ者との交友が囁かれた。彼女の死後、警察やマスコミ伝いに彼女が十字顕の家庭教師として十字組に出入りしていたことが知れるとゼミ生らは納得の反応を示した。

b.アメリカの大学
以下はミスカトニック大学側が知る銀門鈴子の情報。交渉系や他言語(英語)等、適宜対応。銀門鈴子の正体に関係する情報なので、即答は避け準備期間を設けるなどしてタイミングを見計らうことが望ましい。

・カルト
銀門鈴子はミスカトニック大学時代に「未来を見る目」という自己啓発セミナー団体のメンバーだった。学生の間で広まっていた形而上学的な手法を取り入れたレクリエーションサークルだが、大学側は公式な活動の承諾をしていない。それというのも悪魔崇拝のカルト教団と結びついている疑惑があった為で、大学は生徒に極力関係を避けるよう通達していた。大学はカルト教団の詳細は掴めていない。

・食人と仮面
ミスカトニック大学に残る銀門鈴子の研究レポート。
アフリカや中南米、東南アジア等のマイナー部族による儀式を調べている。共通点は食人に関する風習。古代から見られる食人の儀式は戦士として認められる為の通過儀礼であり、対象の血肉から力を貰い自らの身体能力を高めると信じられていた。時にこうした風習から超人的能力を持つ者が誕生することがあるのは、受肉が遺伝的情報の継承と考えられるから、とある。
さらに、部族が被る仮面に注目し、持論を展開している。日常である素顔を覆うことで狩りや戦いといった非日常に適応する合図。部族によりその形状は様々だが、仮面を付ける目的は同じで戦士となることにある。

レポートに目を通し、<クトゥルフ神話>に成功すれば、書かれている部族の一部…特にアフリカ地域の…が、アトゥを信仰していることを知っている。アトゥはニャルラトテップの化身である。この部族と類似の特徴が他にも見られ、記されている部族の多くが神話に関係する因子であると推察される。とりわけニャルラトテップと関係している。
レポートを熟読した場合、<クトゥルフ神話>に+1ポイント加算される。

・ミカゲユミコ
一年前、探索者と同じように銀門鈴子に関して問い合わせがあり、大学はその人物に同様の情報を提供した。その人物は「ミカゲユミコ」を名乗った。神秘学に関して造詣が深い口ぶりで、自分が調査している案件に銀門鈴子が関わっているという説明だった。
by nurunuruhotep | 2012-03-12 15:26 | マスカレイド | Comments(0)