16.鳶口桐比古①

◎鳶口桐比古
元津川学院大学医学部医学科遺伝子専攻教授。遺伝子研究の一人者で、特に生命の起源や進化の分野に力を入れていた。生命科学全般に広く精通しており、また、元々が外科医であることから司法解剖を請け負っていた。自らの研究を重視し、執刀の現場からはメスを置いている。

6年前に大学を辞めており、以来彼の消息は不明である。現在は自分の研究の為、闇医者家業を生業として津川町の闇の世界に身を置く。

・津川学院大学
鳶口の情報は主に津川学院大学内で入手することが出来る。

①研究室
鳶口ゼミは遺伝子研究を主とし、機材を用いて動物や植物、細菌等広く遺伝データを集めていた。専門的な機材が揃った研究室は鳶口が大学を去った後も他の研究者たちによって存続している。

研究室には鳶口から直接指導を受けた者も何人か居り、話を聞くことが出来る。但し、彼らの語る鳶口のここでの研究や講義は一般的な範囲のものであり、なんら不審な点は無い。これは研究室や大学に残る彼の研究資料も同様で、ウィルクスランド症候群など稀な症例を扱ったものもあるが特におかしな点は認められない。人物像に関してはあまり人付き合いを好まないのか学問以外での会話は無く取っ付き難い感じはあるが、指導は適切で授業内容も的を射たものであった。淡々と機械的に業務をこなしている印象で、プライベートを知る者は居ない。

⇒機材
研究室にある機材の多くはBDDP社から大学に寄贈されたものである。6年前当時、鳶口の研究にBDDP社が多額の資金援助をしていた。この情報は大学の経理を当たれば簡単に判明する。

②失踪
6年前の8月末日付けで鳶口は大学を辞職している。7月15日に鳶口本人から学部長に退職願が郵送で届き、以来、鳶口は一度も大学に姿を現さなかった。突然のことでそれまで教鞭を振るっていた鳶口の様子に変わりは無く、退職願の辞める理由は一身上の都合とだけあった。退職願が提出されて間も無く鳶口の住んでいたマンションの一室は引き払われており、本人から退職願の受理に関する確認の電話が一度あったきり一切連絡は取れていない。大学にその後の彼の消息を知る者は居ない。

⇒黒い噂
鳶口の辞職に関して妙な噂があった。6年前当時、鳶口は研究資金を得るため暴力団関係者に正規外の医療行為をし多額の謝礼を受け取っていたというもの。これは、研究室に多くの機材を導入していることへの不審から出たものと鳶口の周りの者(研究室の者など)は見ている。しかし、鳶口がヤクザ紛いの形をした輩と居る目撃談もいくつかあり、彼のプライベートが隠れたものであったことも相まって、辞職はヤクザ絡みであったのではないかと実しやかに囁かれた。
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by nurunuruhotep | 2010-09-10 17:45 | Descent with modific | Comments(0)