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04.駿河黄道

◎駿河黄道
6年前にヤクの売人、浪川平次郎に殺された語学学校経営者、駿河黄道に関する情報。事件記者や警察関係者などから入手できる。

・経歴
駿河は今から10年前まで海外の貧困地帯で暮らす子供たちへの支援を目的とした非営利団体に所属していた。団体は資金を一般に募り、学校や医療施設を誘致する活動を主に行っていた。また、教養のある団員が学校の無い現地の村々に赴き子供たちに教育を施すといった直接的なことも行う。駿河は後者の直接的教育活動を担当していた。
団体は資金運営の難から次第に規模が縮小し、雲散霧消の一途を辿った。その過程で派閥毎の内部分裂が起こった。駿河も組織基盤が瓦解する中、自分の派閥を形成し消滅する前に団体を離れた。それが外国人の語学留学を目的とした「ランゲージスクール・スルガ」の元である。そして8年前にランゲージスクール・スルガが誕生した。

ランゲージスクール・スルガの生徒は東南アジア圏出身者が最も多く、これは駿河黄道の海外赴任の経験に基づいている。駿河が実際に教えていた子供を留学生として迎えたケースも少なくない。奨学金制度を取り入れ、生徒の金銭面の負担軽減に積極的に努めていた。

・斡旋
ランゲージスクール・スルガの生徒が水商売をしていたというのは事実で、駿河黄道は仲介業者から多額の謝礼を受けていた。生徒が働いていた店自体は違法なものでは無いが、留学目的で来日していた生徒らに就労ビザは無い。

⇒アルクトゥルス
仲介業者は現在も津川町で東南アジア人を中心に水商売への斡旋を行っている。背後に台湾マフィア七星の番人(アルクトゥルス)があり、ナイトワークに従事している者などをあたればそれは容易にわかる。しかし、業者を直接あたる様な真似をしたり、派手に嗅ぎ回った場合、アルクトゥルスに目を付けられることになる(痛い目にあわせても良い)。
また、仲介業者の元を辿ると「アルコルワークス」という人材派遣会社に至る。アルコルワークスは津川町のかつてランゲージスクール・スルガが入居していたビルに社屋を構えている。

※アルクトゥルスについては別項目も参照。

・養子
駿河黄道は10年前(ちょうど所属していた団体が崩壊しかけていた頃)にバングラデシュ人のミハエル・イブン・ラーハンを養子にしている。駿河が海外赴任時代に彼の教え子であった人物で、ランゲージスクール・スルガでは理事会の一員として運営面を担っていた。ミハエルは自分の立場(外国人の養子)を鑑み留学生たちの相談役として積極的に学校に顔を出していた。ミハエルは普段、駿河黄道から与えられた日本名である「駿河春一(するが・しゅんいち)」と名乗っていた。

・オカルト
駿河黄道はオカルトに傾倒していた。東南アジアの村々に駐留する過程で土着の宗教に興味を持ち、帰国し団体から離れた後もその独自の研究は続いた。特にマリ、アステカ、イヌイット、ケルトなど原始宗教に造詣が深く、所有していた蔵書からも伺えた。
彼の蔵書は死後、養子であったミハエル(春一)が全てを引き取ったが、当時の捜査で参考資料として撮られた写真から幾つかの本のタイトルを判別出来る。また、資料には彼が研究していた形而上学的考察を記したノートが断片的に写真に収められている。

⇒古のもの
資料に目を通し、<オカルト>に成功すると、駿河黄道は人間の派生に関わる古代宗教の研究をしていたことがわかる。ダーウィンの進化論とは真逆の形而上説で、人間は人間以前に地球を支配していた存在に作られたという考えである。人間の原料とも呼べる存在があり、支配者はその存在から人間を作り出したというのだ。<クトゥルフ神話>に成功すると、それらがエルダー・シングズ、ショゴス、そしてショゴスの素となったとされるウボ=サスラといったニュアンスを含んでいることに気が付く(ルールブックの各項目参照)。生命の源と呼ばれるウボ=サスラの下にはこの世の全ての秘密が書かれた粘土板があり、魔術師が求める究極の魔道書とされる。駿河黄道もその魔道書「旧き鍵」を欲していた。

⇒儀式
駿河は留学生の一部と定期的に学校の地下室で儀式を行っていた。捜査資料の写真には床や壁に描かれた魔法円、奇妙な装飾の燭台、剣や杖など黒魔術めいた部屋の様相が映し出されている。これらに対し、<オカルト>でオーソドックスな魔術儀式を模しているがどの流儀にも属していないことが分かる。また、<クトゥルフ神話>で、生体エネルギー(MP)を集め何かに蓄積するための儀式をしていたのではないかという推察が出来る。具体的な魔力を付与する対象まではわからない。

⇒現在
かつて駿河黄道に賛同しオカルト儀式に手を染めていた連中(語学学校の一部の職員と留学生)は、現在も同様の活動を行っている。そのリーダーは駿河黄道の養子となった駿河春一(ミハエル)である。津川町郊外のマンションの一室(牧立開発が担当する宅地造成事業圏内)を拠点に、表向きには留学や労働目的の外国人支援の非営利団体を謳っている。

・土地
駿河黄道は津川町郊外に広大な土地を購入しようとしていた。疲弊した土地であったが、後々に整備し留学生の農業実習を目的した施設を作る予定だった。彼の死と共にそれは頓挫し、現在はその土地に宅地造成事業の一貫で総合医療センター(BDDP社出資)が建設されている。なお、この一帯は牧立建設が担当しており、行政の土地買い上げ交渉を一途にまとめた。

⇒寺
駿河は当地にあった廃寺を買い取っている。元は射原寺(しゃわらじ)という真言宗系統の寺であったが、戦後間も無く当時の住職の死と共に継ぐものが居なくなり廃寺となっていた。当地の住民達が有志で管理していた為、建物は荒れることなく残っていたが、過疎が進み管理が行き届かなくなり人手(不動産業者)に渡った。
射原寺があった個所も宅地造成事業圏内であり、現在はマンションが建っている(一室を駿河春一=ミハエルらが拠点としている)。ちなみに、駿河の死後すぐに牧立開発の仲介で権利は行政に移譲している。
※射原寺については別項目も参照。
by nurunuruhotep | 2010-09-10 17:01 | Descent with modific | Comments(0)