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6.オフィス曼$

県内を拠点にする映像製作会社。主に成人向けビデオの企画から製作を行う。プロダクションとしての地位は低く、費用を安く済ませる為に素人を出演させた作品が主流である。そういったことから業界での立ち居地とは裏腹に一部の熱狂的なファンから支持される。

◎素人ナンパシリーズ
このシリーズは街で声を掛けた女性をホテルなど(稀に公園、車中等のバリエーション有り)に連れ込み性行為に及ぶといった全作品共通のパターンで構成されている。1作品4人の女性が出演し、90分で編集されている。
「素人ナンパ」と銘打たれているものの、女性は皆事前に会社と出演の契約を結んでいる。ほとんどが一般人(AV専門の女優が数人含まれる)ではあるが、街で声を掛けられてホテルに連れ込まれるという作品のスタンス部分は完全に演出で、所謂仕込みである。

身元不明女性と同じ雰囲気の女が出演しているのはシリーズ3作目。現在まで4作品をリリース、各巻監督は違い3作目は「ラビ☆玄人」が指揮を取った。
撮影したのは去年の12月8日と12日。撮影場所は駅(探索者の居る街の)周辺と隣接するホテル。8日に3人、12日に1人と分けて撮影された。

事務所内に保管されているマスターテープは目線が入っておらず、映っている女性の容姿は事故死した女と非常に似ている。

・連れて来られた女
撮影日の12月8日、出演者の一人が現場に姿を現さなかった。電話は一切繋がらず、契約書の住所を訊ねても別の人物が住んでいた。契約時に手付金を払っており、事務所はその金を騙し取られたと判断した(作品の性質上、警察に届けてはいない)。
3人の撮影と平行して、出演者の代役を探したが都合の付く者は見付からずその日の撮影は終了した。代役の調整はうまくいかず今作は3人での編集が余儀なくされた最中、AD(アルバイト)が出演を承諾する女性を見付けてきた。それが件の女である。
女は「鶫耶子(つぐみ・やこ)」といい、連れて来たAD「村枝祐一(むらえだ・ゆういち)…22歳」が身元保証人。村枝が言うには「街でナンパした家出少女」とのことで非常に怪しい身元だったが、背に腹は変えられず(スケジュールが詰まっていたこともあり)12日に撮影が行われた。女は嫌がる素振りもなく、撮影自体は順調に終わった。撮影後、女は村枝と共に帰宅した。
なお、村枝は去年の12月31日付けで事務所を辞めている。
※村枝祐一については別項目(7)参照。

・脅迫
事務所が清住陸に金を払った理由は、鶫耶子の出自が不明であることからトラブルを回避したかったからである。作品を監督したラビ☆玄人の自殺(後述)もあり、清澄が話を持ちかけたタイミングがあまりにも絶妙であった。

◎ラビ☆玄人
本名「倉沢彰(くらさわ・あきら)…42歳」、監督兼カメラマン。20代は主に地方TV局の契約カメラマンとして活動し、ニュース映像などを撮影していた。30歳を契機に監督として独立、インディーズ映画を製作していたがヒットに恵まれず、35歳でアダルト業界に転進し現在に至る。マニアックな作品が多く、一部のファン層に支持される。代表作は「淫習マスぶっかけ」「男(だん)Hかい!?」など。

・自殺
1月14日に8階の自宅マンションベランダから飛び降り、死亡している。胃の内容物などから割り出した死亡推定時刻は未明の3時から5時頃(地震があった時刻と重なる)。室内に争った形跡などは無く、遺書は見付からなかったが、倉沢はインディーズ時代に製作した映画が原因の多額の借金を抱えており、それを苦にしたものと見て警察は自殺と処理した。

・勧誘
素人ナンパシリーズを撮影した後、倉沢は鶫耶子を気に入り自分の次回作に出演してもらえるよう村枝と交渉していた。村枝は自分の女が本格的にAV参入(しかもマニアックなラビ☆玄人作品)することに渋ったが、倉沢はかなりしつこく迫り、それが原因で村枝は事務所を辞めた。村枝が去った後も倉沢は鶫耶子を必ず落としてみせると息巻いていた。

・監視カメラ
1月14日の倉沢のマンション内の監視カメラのビデオを調べた場合、エントランスにいる男女の映像を見つけることが出来る。インターフォン越しにやり取りしてる最中、画面が揺れ男女がバランスを崩す姿が映っている。午前3時40分でちょうど地震があった時刻。女性が蹲り、男性がそれに寄り添い介抱するような素振りを暫くした後、男女は内部に入らず外に出て行く。
<目星>に成功するか、映像を解析しクリアにするなどすると、映っている女性が事故死した女(垣内の女)や鶫耶子と同じ顔であることに気付く。また、男性は村枝祐一である。
by nurunuruhotep | 2009-08-21 21:56 | 月狂 | Comments(0)