<   2014年 07月 ( 17 )   > この月の画像一覧

ミ=ゴ万能説!

使い勝手抜群です。行動がわかりやすい。

けど、メインはオランウータンなのです。街中で暴れてるビジュアルイメージだけでこの話を作りました。神話要素はミ=ゴちらしときゃなんとかなるなるー、みたいな。

…なってるかなー。むむっ。

わりと段階踏んでくシナリオですが、探索に行き詰った場合は谷口さんからヘルプの電話きて、ホテル着いたらオランウータンが窓からこんにちはー…で強引に落とすとかでもOKです。テンポって大事ですよね。

楽しんでいただけたら幸いです。かしこ。
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by nurunuruhotep | 2014-07-12 21:42 | ネジ | Comments(0)
東雲 卓美(しののめ たくみ)
男性、13歳。ミ=ゴによって精神がオランウータンと入れ替わっている。
STR 6 CON 7 SIZ 8 DEX11 APP15 INT 6 POW16 EDU不詳 SAN不詳
耐久力 8 db-1D4
技能:食物をあさる50%、隠れる70%、登攀80%、噛みつき45%(1ダメージ)

東雲 雪子(しののめ ゆきこ)
女性、37歳。卓美の母親。亡くした夫のスキャンダラスな報道によって、心を病んだ。
STR10 CON11 SIZ10 DEX12 APP15 INT12 POW12 EDU14 SAN25
耐久力11 dbなし
技能:芸術(華道)50%、芸術(ダンス)50%、芸術(ピアノ演奏)60%、乗馬35%

宮園 瀬里(みやぞの せり)
女性、16歳。5年前に父親を探しに行った際にミ=ゴのアブダクトに遭い、正気を失った。
STR 8 CON 8 SIZ 9 DEX10 APP14 INT10 POW13 EDU 6 SAN 0
耐久力 9 dbなし
技能:隠れる65%、忍び歩き60%、心理学80%

宮園 鈴奈(みやぞの すずな)
女性、42歳。瀬里の母親。夫が愛人と失踪したことを娘に隠している。
STR13 CON12 SIZ11 DEX 6 APP11 INT12 POW11 EDU12 SAN55
耐久力12 dbなし
技能:経理45%、値切り55%、目星40%

橋沢 通矢(はしざわ みちや)
男性、23歳。卓美の家庭教師の大学院生。ミ=ゴに監視され、神経過敏になっている。
STR14 CON13 SIZ15 DEX13 APP14 INT14 POW13 EDU17 SAN50
耐久力14 db+1D4
技能:言いくるめ65%、運転(自動車)40%、経理50%、芸術(メイク)55%、コンピューター35%、写真術50%、心理学50%、説得65%、図書館45%、法律35%

谷口 エミ(たにぐち えみ)
女性、24歳。橋沢と同じゼミの生徒。橋沢に好意を寄せる。
STR10 CON11 SIZ12 DEX 8 APP11 INT12 POW12 EDU15 SAN60
耐久力12 dbなし
技能:聞き耳45%、芸術(歌唱)35%、経理55%、コンピューター20%、心理学35%、図書館50%、値切り60%、法律20%

トキオ/沖野 定和(おきの さだかず)
正体は人間の皮膚を被ったミ=ゴである。なお、APPは人間のふりをしている時の値である。
STR13 CON14 SIZ13 DEX16 APP12 INT15 POW13
耐久力14 db+1D4 移動7/飛行9
武器:手斧20%1D6+db
装甲:貫通する武器は最小限のダメージしか与えない。

オランウータン
東雲卓美の精神が宿った超大型の個体。ミ=ゴが卓美の「強くなりたい」という願いを叶えた末路である。目覚めた卓美は既に正気を完全に失っており(正気度0)、復讐のみに取りつかれている。
1Rに噛みつきと引っかきをそれぞれ1回ずつか、組みつきの攻撃を行うことが出来る。組みつきに成功すると、各R毎にダメージボーナスと同じ値のダメージを与える。対象が組みつきから脱出する場合、STRの抵抗ロールに成功する必要がある。
STR25 CON15 SIZ19 DEX11 INT12 POW16
耐久力17 db+2D6 移動8
武器:噛みつき45%1D6+db、引っかき45%1D6+db、組みつき50%db(R毎)
装甲:2ポイント(毛に覆われた皮膚)
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by nurunuruhotep | 2014-07-12 21:06 | ネジ | Comments(0)
◎結末
東雲卓美の肉体に彼の精神を取り戻すには、廃工場地下の生物研究所で東雲卓美とオランウータンの身体をカプセルに入れて並べ、精神交換装置を操作する必要がある。それにはミ=ゴの協力が不可欠だが、人間と思考の全く違う異星人が都合の良いように手を貸す展開は現実的ではない。仮にミ=ゴとの交渉が上手く行き、精神を元あったところに戻せたとしても、少年が狂気の世界から回復することは無い。

ミ=ゴどもは探索者の直接的な攻撃(基地内部で暴れる等)には反撃するが、基地の存在を公表したり、鉄塔を破壊するなど大掛かりな行動に出られた場合、基地を放棄し津川下流地域から撤退する。その後には、ほぼ完全に証拠が残らない。秘密の出入り口は堆積した土砂の単なる中州に、地中の通路や生物研究施設は溶解して土と一体化し、ミ=ゴどもが居座る以前の状態に戻る。鉄塔付近に長時間居ても疲労感を覚えることは無くなる。

生物研究所で目覚めた東雲卓美は、橋沢通矢を殺害に向かう。それにはミ=ゴが協力し、数体の運搬係によって空から移動したオランウータンがホテルの一室の窓を破って侵入し、橋沢を襲う。クライマックスとして探索者をこの襲撃に立ち合わせても良いし、橋沢が滅茶苦茶に荒らされた部屋で無残に死んでいるところに遭遇させても良い。
探索者の誘導方法として、橋沢や谷口から携帯電話を通じて連絡があり何かが起こりつつある(或いは起こった)こと…例えば窓の外に奇妙な発光体が幾つも飛んでいるといった情報、を伝える等が挙げられる。生物研究所での一件やそれまで掴んだ情報などから事態を予測し、探索者が先回りした場合はその限りではない。

探索者がトキオ(中身はミ=ゴ)から鍵を手に入れ、カプセルに挿入しなければ、卓美の精神の入ったオランウータンが目覚めることはこのシナリオ中は無い(トキオが無事なら鍵は使用され目覚める)。その場合、一先ずは橋沢通矢の命が脅かされることは無くなる。しかし、「彼ら」の監視は続き、橋沢の精神は日を追うごとに磨り減っていく。

鍵が失われたことに気が付いたミ=ゴが取り戻しに向かうかもしれないが、それはこのシナリオを終えた後の話である。

◎報酬
このシナリオの参加者は1D6ポイントの正気度を得る。東雲卓美の精神を元の肉体に戻すことに成功した場合は1D4ポイントの正気度が追加される。橋沢通矢の命を(結果的にでも)救うことが出来た場合は、1D3ポイントの正気度が追加される。
ミ=ゴを津川下流地域から撤退させた場合、1D6ポイントの正気度を追加で獲得する。ミ=ゴを直接倒した者は1体につき1ポイントの正気度を得る。
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by nurunuruhotep | 2014-07-12 20:41 | ネジ | Comments(0)
【津川バベル(基地)】
津川バベルは霊的エネルギーを装置に集める為のアンテナである。鉄塔のある個所の地中にはMP蓄積装置が埋まっており、ミ=ゴが自らの活動(主に人間にとって不利益な)に利用している。

チップ(沼井精工の事務所ビル1階に落ちていた)内の記号は‘ミ=ゴとの接触’方法の一部をスポイルし無理矢理に言語化したもので、本来の接触呪文と効果は異なるが、鉄塔付近で唱えることで機能する。この時、接触呪文同様に術者はMPを8、正気度を1D3ポイント消費する。
呪文を唱えると基地への扉が開く。
一見して術者の疲労感(MP消費による)以外に変化は無いが、呪文を使用後に川の一部に流れの止まった不自然な個所が出現する。そこは元々ホログラム映像で川の流れに見せており、小さな中州に自動開閉する地下道へ続く出入口がある。秘密の扉は鉄塔の下からでは気が付きにくい個所なので、発見するには<目星>に成功する必要がある。鉄塔の上部に居る場合は、ロール無しに見つけることが出来る。

◎基地
扉の先は、丸みを帯びたなだらかな下りの通路で、光源となる装置が見当たらないにも拘らず気味の悪い緑色をした薄明かりに包まれている。壁や天井、足元の床等、通路は一様にエナメルのように艶やかな材質で出来ていて、歩くと靴の底が擦れて音が鳴る。

一本道を暫く進むと広がりに出て、行き止まりになる。<ナビゲート>に成功すると、歩いた距離と感覚からこの場所がちょうど廃工場の下に位置することに気が付く。広がりは直径10メートルほどの円形をしており、壁の所々に象形文字のような奇妙なマークが刻まれている。<考古学>或いは<人類学>で、このマークが地球上のどの文化体系にも属していないことがわかる。

この場所はミ=ゴの生物研究施設である。壁の中にはミ=ゴが集めた様々な生物のサンプルが、そのまま、若しくは幾つかの器官に分けた状態で保存されている。その中には深海に棲む未発見の生物や、絶滅した動物まで存在する。特に多いのは人間である。
マークに触れることによって、サンプルが保存されたサイズに合わせた容器が出現する仕組みである。中身の内容は任意に設定すること。または、装置が作動しないことにしても良い(作動の是非を<幸運>等のロールで決めても良い)。

・オランウータン
この場所で、東雲卓美の部屋にあった本に記された逆三角形の記号を探した場合、壁に同じマークを発見する。触れるとその個所が開き、流線形をした前衛芸術のような巨大なカプセルが出現する。それには2メートル大のオランウータンが仰向けに寝ている(<生物学>で通常の倍以上の大きさの個体であることがわかる)。カプセルの表面は透明なガラス(?)に覆われており中身に直接触れることは出来ないが、心臓が動いていることが外から確認出来る。

カプセルの頭部が位置する個所の縁に人差し指ほどの窪みが空いている。これにトキオの皮膚の内側にあったペン状の物体を挿すと、その先端が赤く明滅し、辺りに音声が響く。それは少年の悲痛な叫び声で、悲鳴に混じって時折「ミチヤさん」と名を呼び、その人物に対し抵抗するような言葉や嗚咽が暫く続き、喉を枯らすような呻き声となってフェードアウトする。それから沈黙が数秒あった後、「シネ」という言葉が繰り返される。呼応するようにカプセルが、始めは静かにそれから次第に激しく振動する。
この時、ペン状の物体を容器から抜くと音声と振動は止む。挿したまま放って置くと、カプセルのガラスがスライドして開き、中に居たオランウータンが立ち上がる。オランウータンは吼え声を上げ、探索者の来た通路を地に付いた腕と足を交差させて駆け去る。探索者が行く手を阻んだ場合は、オランウータンは腕力に物を言わせてこれを排除しようとする。

オランウータンはミ=ゴによって精神を入れ替えられた東雲卓美である。目覚めた卓美は自分を辱めた橋沢通矢に復讐に向かう。

基地内での探索者の行動はミ=ゴによって監視されている。探索者が基地への破壊的な行動に出ようとした場合、壁が開いてミ=ゴが現れ、阻止する。また、あまり長時間留まった場合はミ=ゴの関心を引き、事によっては研究の対象にされるかもしれない。最良の判断は、この恐ろしい実験場より速やかに立ち去ることである。
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by nurunuruhotep | 2014-07-12 20:40 | ネジ | Comments(0)
【廃工場(疑惑後)】
沖野定和がトキオと同一人物という疑いを持った時点で、津川下流の灰工場に行くと次のことが起こる。

最初にトキオと会った場所、ソファが隔てる向こうに足が見える。左足はヒールを履いているが右は素足で、ピクリとも動かない。腰から先は積み重なった木箱とソファの陰になって隠れている。
近付こうとすると、物陰からトキオが現れる。焦点の定まらないうつろな目で遠くを見ながら、探索者に歩み寄る。右手に手斧を持ち、キュルキュルとテープを巻くような奇妙な音を口から発している。トキオは探索者の正面に立つと、斧を振り上げ襲い掛かる。

トキオの耐久力が半分以下になると、突然、彼の背中から一対の膜の張った翼が出現する。翼は激しく振動するとトキオの身体が上昇し、天井付近のガラスの空いた窓から外に出て、空の彼方に飛び去る。この光景を見た者は正気度ロールをする(0/1D3)。

もし、戦闘によってトキオが死んだ場合は、倒れた彼の身体からボコボコと水が沸騰するような音がして、目や口、耳から赤黒いマグマ状の液体を流しながらみるみるうちにしぼんでいく。最後には皮だけになり、流れた液体は蒸発して跡形も無くなる。正気度ロール(0/1D6)。
残された皮膚だけの物体は<医学>で人のものであることがわかる。但し、それがどういった仕組みや技術でこのような状態になるのか見当がつかない。

・鍵
皮膚の内側を探った場合、内臓など中身がそっくり無いが、奇妙な物を発見する。手の平サイズのペン状の物体で、鉛色をしたセラミックスのような材質で出来ている。非常に硬く、継ぎ目が無いので工具を使って分解することは出来ない。
この謎の物体は、ミ=ゴのテクノロジーで作られたある装置を作動させる為の鍵である。人間の科学技術で用途を解明することは出来ないが、<クトゥルフ神話>に成功することで何かしらのヒントを与えても良い(後の項目で使用する機会があるのでそれに関することなど)。

・成就
ソファの裏側に女のバラバラ死体がある。四肢、胴体と腰に分けて切断されている。傍らに河原に居た少女…宮園瀬里が、女の首を抱えて座っている。首はトキオと前に一緒に居た女のものである。これらを目撃した者は正気度ロールを行う(1/1D4+1)。

宮園瀬里は…

「この女が父を連れ去った。だから私は復讐を願ったのよ」

彼女は呟くようにそう言い終えると、引きつった笑い声を上げる。<精神分析>で、彼女の精神状態が専門の機関で長期に治療する必要があることを診断する。

女の死体に対し<医学>で、切り口が非常に鮮やかでありレーザー等の特殊な道具を用いなければ不可能な痕跡であることに気が付く。周囲からそのようなことを可能にする道具は見つからない。

警察を呼び法に準じた対処をした場合、後に女を殺害したのが宮園瀬里として処理される。凶器は見つからないが、死体に付着した指紋が(探索者が触れていなければ)宮園瀬里のみであったことが彼女を犯人とする要因である。死体は、武内依子のもので、彼女は5年前より行方知れずであった。武内が宮園瀬里の父親と蒸発したという証言も、動機の面から瀬里を犯人とする材料となっている。
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by nurunuruhotep | 2014-07-12 20:38 | ネジ | Comments(0)
沼井精工に関して、一般に開示されている情報。
ネジやボルトを製造する会社で、津川町郊外に工場を持っていた。取引先が軒並み安価な海外製品に移行する煽りを受けて業績不振から5年前に工場は閉鎖。事実上倒産しているが、津川町の市街地に位置する事務所ビルは残っている。不動産登記簿によると現在のビルの所有は矢萩ホールディングスになっている。

・不審
沼井精工の収支報告を洗い、<経理>に成功することで不審な点に気が付く。5年前の4月から工場が完全に閉鎖する直前の7月にかけて海外からニッケルやカドミウム、アルミニウム等の資材を買い付けている。その頃には製品の取引は既に行われておらず、生産ラインは稼動していない。

【ビル】
沼井精工の社屋は、市街地といっても繁華街からは外れた空き店舗が目立つ少し寂れた通りにある。
事務所ビルは3階建てで、1階がシャッターで閉ざされたガレージ倉庫、脇に階段があって2階が玄関口になっている。ドアの傍にインターホンがあるが作動しない。インターホンの上にはおそらく表札があったであろう長方形の跡がある。窓は全て閉じていて、遮光カーテンで覆われている。ドアや窓には鍵がされている。

建物内部には誰も居ない。2階の玄関から入ってすぐに1階と3階を繋ぐ階段がある。2階部分は応接室や会議室、休憩室があるが家具や調度品以外はすっかり整理されており手掛かりになるものは無い。

・倉庫
1階は什器棚の並ぶ倉庫。棚には何も置かれておらずこちらも片付けた後の様子だが、室内をくまなく調べると、隅の棚の下から小型メモリチップを見つける。中のデータは大まかに3つのフォルダに区切られている。

1つは、何かの構造物や装置、回路の図面や計算式などが記されている。<電子工学>や<物理学>の知識をある程度(20%以上)持つ者が見ればこれらがなんら科学的根拠に基づいていないことがわかる。<オカルト>に成功することで、霊的パワーを集める超自然的な装置の設計図であることに気が付く。アンテナを使い外部から霊力を収集し蓄積器に送る。古代のシャーマニズム的手法でピラミッドや塔などが用いられた。

2つめは、法則性無く並んだ記号や文字の羅列である。<アイデア>で辛うじて発音可能なことに気が付く。<クトゥルフ神話>に成功することで、‘ミ=ゴとの接触’に関係する文言であることを知っている。

3つめは、断片的なレポートで、それは纏めると次のような内容である。
津川町の住民の中に「彼ら」が紛れ込んでいる。不可解な事故や災害、未解決事件の背後に彼らの暗躍がある。特に失踪案件に関してその可能性が高く、彼らによるアブダクトを強く疑う。彼らは我々地球人に擬態する。或いはオーバーテクノロジーによる精神支配で手駒にした地球人を使い、我々の社会に巧妙に潜り込む。
長年の地道な調査の結果、彼らの活動拠点と思しき場所を特定した。津川下流の都市開発が頓挫し放置された場所で、以前よりUFOの目撃情報がある。UFOが飛行するエリアには電磁的構造物が存在する事例が多く、この地域には不自然に残る廃鉄塔がある。
地域内の工場が怪しい。工場で製造品目外の資材を大量に仕入れている情報を入手した。その後、情報提供者の工場職員が失踪。彼らの関与が考えられる。彼らの手がこちらに及ぶ前に調査を急ぐ必要がある。

ファイルの最新の日付は5年前の6月1日である。

・オフィス
3階は事務エリアで、他の階同様にがらんとしている。PCやコピー機などオフィス機器の類いは既に無い。
僅かに残る文書を探ると、「沖野定和」の名前が入ったものが多く見られることに気が付く。紙面は仕事上の表面的な内容に過ぎないが、<経理>で沖野定和という人物が倒産後の沼井精工の残務整理(主に会計上の)に当たっていたことを推測する。
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by nurunuruhotep | 2014-07-12 20:37 | ネジ | Comments(0)
【矢萩ホールディングス】
矢萩ホールディングスは矢萩グループの持ち株運用がメイン事業であり、関連して証券取り扱い業務なども行う。京都に本社を置く。

矢萩ホールディングスの社員を当たると、次の情報を得ることが出来る。

・沼井精工について
関連グループの1つが沼井精工の株を保有しており、工場の負債の処理を矢萩ホールディングスが請け負った。処理上の都合で、沼井精工の会社の名義は存続しているが、事業活動は完全に停止しており事実上倒産している。
津川町方面の債務整理は沖野定和という人物に一任されており、沼井精工の案件も彼が担当した。

・沖野定和について
沖野定和は経理部に所属し、5年前の4月より津川町方面を担当している。43歳、独身。
沖野に関してはそれ以上の情報を入手することが出来ない。5年前にCM企画を担当していたこと(神塚るなに関連する)については、沖野は広報業務も兼任している、とだけ返される。社員は一様に表面的なことのみを語り、彼らの口から沖野定和の人物像は一切見えて来ない。そのことについて指摘しても、誰一人不審に思っている者はいない様子である(<心理学>)。
矢萩ホールディングスで沖野本人とアポイントを取ることは出来ない。

沖野定和の写真は5年前の4月以前のものが社内に残っている。写真を入手し、沼井精工の廃工場でトキオと出会っている者が<アイデア>に成功することで、見た目の年齢や髪型等に差異はあるものの二人が非常によく似ていることに気が付く。

沖野定和の住居(マンション)は会社と程近い個所にある。室内は生活感がまるで無く、部屋にある物品は5年前の3月以前のものだけである。マンションの管理者に問い合わせると、沖野の部屋の家賃や管理費が滞ったことは無いが、ここ5年間、ガスや水道、電気等が使用されていないことがわかる。マンションの住人の中に沖野と面識がある者は居ない。
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by nurunuruhotep | 2014-07-12 20:36 | ネジ | Comments(0)
【ローカルテレビ局】
津川バベル周辺で撮影を行ったテレビ局の人間から次の情報を得ることが出来る。

撮影したのは三ヶ月前で、よくある特番の怪奇特集の話題の1つとして取り上げる予定だった。地域の住民へのインタビューと、深夜に鉄塔及び周辺を撮影した。撮影自体は目立ったトラブルなく終わったが、十分な素材が揃い編集段階に入ったところで、上層部からストップが掛かった。都市開発の対象となっている場所に妙な噂を囃し立てることは芳しくないという判断から、企画は中止となった。

さらに詳細な情報をスムーズに入手する為には、番組ディレクター等、テレビ制作の内情に通じる者の協力が必要である(それには賄賂や交渉系技能を駆使するなど何かしらの工夫が求められる)。

・圧力
中止の本当の理由は、大手スポンサーによる圧力である。このテレビ局の多くの番組制作に矢萩グループの関連会社が出資しており、そのグループ企業の1つ矢萩ホールディングスから企画を中止して欲しい旨が伝えられた。矢萩ホールディングスが、撮影地域内にある工場設備(沼井精工)の債務処理の最中であり、番組の放送により注目が集まることで業務に支障を来たす恐れを懸念した措置である。なお、中止を上層部に依頼した矢萩ホールディングスの担当者は「沖野定和」である。

・ノイズ
3時間ほどの全ての映像素材に目を通し<目星>に成功することで、深夜の津川を撮影した場面の一部に画像が乱れる個所があることに気が付く。電子映像の一般的な画像化けと遜色ないが、この個所を<コンピューター>に成功することで解析すると次のことがわかる。
映像は土手から撮影されたもので、鉄塔の上空、川を挟んで向こう側に奇妙な形の「何か」が浮遊している。羽状の物体が激しく振動しているようで、昆虫か、或いはラジコンヘリのようにも見えるが、それらにしては大きい。<写真術>で鉄塔との位置関係や撮影の具合から、少なくとも1メートル以上の物体であることを推測する。
不審な物体が映っている場面は僅かな一瞬であり、解像度の限界からそれがどういったものか特定するには至らない。
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by nurunuruhotep | 2014-07-12 20:34 | ネジ | Comments(0)
【アパート】
橋沢通矢が暮らすアパートを訪れコンタクトを図った場合、谷口エミが応対する。
谷口は橋沢が寝込んでいることを理由に橋沢本人との面会を断る。また、室内の様子を探ることを阻止する(窓は昼夜問わずカーテンを締め切り、玄関から覗く部屋を隔てるドアは閉じている)。橋沢はアパートではなく別所に居るが、そのことを知る谷口は橋沢の所在を隠そうとする。

・秘密
探索の開始から二日前、アパートを訪ねた谷口は橋沢からあることを頼まれた。暫くの間、自分の代わりに部屋に居て来客者や不審な点を報告して欲しいというもので、谷口はそれを実行している。谷口はその理由を知らされていないが、橋沢のいつになく切羽詰った様子から、このことを取り入るチャンスと捉え盲目的に従っている。
橋沢の部屋には彼の倒錯趣味の証拠…低年齢向けの女性用の衣服や下着、ウィッグ、メイク道具等や、ペドフィリア的な嗜好の本や映像メディアの類い、がある。谷口はこうした物の存在に以前から気が付いているが、橋沢への気持ちから見て見ぬ振りをしている。

【ホテル】
橋沢は現在、津川町市街のホテルに居る。谷口は橋沢の居所を知っており、毎晩深夜0時から1時にかけて報告がてら着替えと食料などを届けに行く。

橋沢は張り詰めた精神状態にある。東雲卓美が河原で発見された翌日より橋沢は何者かの視線を感じるようになった。日を増すごとに、すぐ背後や頭上など異様な個所から気配がしたり、窓のカーテン越しに鈍く発光する浮遊物を見たり、虫の羽音のような奇妙な振動が耳に響いたり、と初めは気のせいと思っていたことが得体の知れない「何か」に自分が狙われているという疑いに変わっている。

・カメラ
橋沢がホテルに持ち込んでいる私物の中にデジタルカメラがあり、付属のメディア内にある画像データが保存されている。それは少女を被写体にしたもので、様々な服装や髪型をしているが全て同一人物である(少女が身に着けている物の多くは橋沢のアパートにあるものと一致する)。どれも無表情かうつむき加減で、笑顔のものは一枚もない。
東雲卓美の顔を知っている者は、画像のモデルが卓美であることに気が付く。

・携帯電話
橋沢は卓美が家に帰らなかった日の昼に、卓美の携帯電話に彼の女装画像を添付したメールを送っている。メールで放課後に会いたい旨を伝えたが、返信は無かった。いつものように授業が終わる時間を見計らって学校の外に車を停めて待ったが、卓美と会うことは出来なかった。
橋沢の携帯電話に、卓美に送った画像付きのメールデータが残っている。

・偏愛
橋沢は教え子である卓美に女装を強要していた。カメラに収めた写真を盾に卓美を自分に逆らえない立場に追い込んで、従わせていた。橋沢はそのことについて白を切るが、証拠を突きつけられたとしても、「卓美も愉しんでいた」と言って開き直る。
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by nurunuruhotep | 2014-07-12 20:33 | ネジ | Comments(0)
【中等部】
東雲卓美のクラスメイトから次の情報を得ることが出来る。

・孤立
卓美はクラスで孤立している。この学校が私立であることや月日が経っていることから父親の事故と報道を理由に迫害する者は今はいないようだが、卓美自身が他の生徒との交流を避けている。いつも一人で、輪の中に入らない。普段は物静かだが、背が低く華奢な体系にコンプレックスがあるようで、体育の授業等で実力が伴わないのにむきになって怪我をしたことが数回あった。

・お迎え
週に1、2度、卓美に車の迎えが来ることがある。大学生くらいの男性が運転しており、クラスメイトが会釈すると笑顔できさくに応える。卓美がフェミニンな外見をしていることもあり、「彼氏」とからかって話す(特に女子)。

・天使
中等部で「津川バベル」についてある噂がある。河原の鉄塔は「バベル」の名の通り神の住む世界に届く塔で、頂上に上り願い事を柱に書くと、十日後に天使が光臨して願いを叶えて貰える。十日というのはキリストが復活するまでに要した日数で、「津川バベル」はゴルゴダの丘の処刑台を基に作られたという。
なお、キリストの復活は三日後が通説で、バベルの塔は旧約聖書の記述でありゴルゴダの丘及び張り付け台との関連性は無い。

【大学院】
東雲卓美の家庭教師、橋沢通矢について彼の通う大学院の学生から情報を得られる。

・交友関係
橋沢は人当たりが良く、所属するゼミ(経済学)のみならず同世代の生徒の多くが彼に対し好印象を持っている。流行に敏感で話し上手なこともあり、男友達のみならず女性グループとも広く付き合いがある。
同じゼミの「谷口エミ(たにぐち・)」と特に親しい様子で、二人が交際していると思っているものは多い。しかし、橋沢や谷口の友人らは、谷口が一方的に好意を寄せているだけで橋沢にはその気があまり無いことを知っている。度々橋沢のアパートに押しかけたりするなど、谷口の強引なアプローチに周りは呆れている。橋沢は学業に対して生真面目なところがあり、これまで彼の口から特定の女性の話が出たことは無い。

・姪
橋沢の友人が街で、橋沢が高学年の小学生程の女の子と一緒のところと出会った。ショートボブの可愛らしい顔立ちの娘で、セーラー調のデザインのスモックワンピースが似合っていた。彼女か、とからかうと、姪だと紹介された。橋沢から近くの飲食店に誘われたが、女の子がかなり恥ずかしがっている様子だったので早々に去ることにした。少女と言葉は交わしていない。半月ほど前の話である。

・現在
橋沢はこの数日、姿を見せていない。携帯電話に連絡しても出ないので、谷口が心配して(探索開始の二日前に)彼の家に行った。その後、谷口から友人に、橋沢が風邪で寝込んでおり谷口が看病している旨の連絡があった。この日も谷口は橋沢を看病中という。
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by nurunuruhotep | 2014-07-12 20:31 | ネジ | Comments(0)