カテゴリ:溺炎( 15 )

フィクションです。
特に実在の富士河口湖町及び河口湖、富士山等は関係ありません。くれぐれも!

副題「霧の河口湖殺人事件」

謎の変死体、火事、伝承、UFO、怪談、そして岬に立つ女…。

はい、ジャパニーズサスペンスのノリですね。クトゥルフ・サスペンス劇場。略してCサス。
ここに温泉や地元の食べ物などが絡めばパーフェクトでした。やり過ぎです。

何やら神話生物の思考がやたら人間臭く感じますが、そういうラインだと目を瞑っていただければ幸いです。どうか寛大なお心で。

少しでも楽しんでいただけることを願います。
「神の騎馬」と共に、神を食らいし者「黄昏の天使」の加護を。
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by nurunuruhotep | 2012-11-08 21:39 | 溺炎 | Comments(8)
藤岡 楓(ふじおか かえで)
女性、28歳。15年前に死亡した生物学者、藤岡喜一の娘。父の死の際に真実を見てしまい、精神を崩壊した。
STR 8 CON10 SIZ11 DEX15 APP16 INT13 POW15 EDU10 SAN 0
耐久力11 dbなし
技能:聞き耳80%、目星90% など

小角 遊吾(こすみ ゆうご)
(戸籍上は)男性、52歳。小角建設社長。正体はミ=ゴ。会社は鵜ノ島内の補修工事を行っているが、実際は宇宙船の修理をしていた。ちなみに社内のミ=ゴは彼の他に重役幹部4名を合わせた計5名である。
※5体のミ=ゴのデータはルールブックを参照し任意に設定。

ミハエル粳米(うるべ)
男性、34歳。自称UFO研究家。本名「粳米 瞠(うるべ みはる)」
STR13 CON16 SIZ16 DEX 6 APP10 INT11 POW10 EDU15 SAN50
耐久力16 db+1D4
技能:言いくるめ70%、写真術55%、オカルト85%、コンピューター75%、人類学30%、追跡50%、天文学30%、図書館50%、目星60%

梶浦 牧夫(かじうら まきお)
男性、38歳。東京の環境学者。河口湖で独自に水質調査をしている。
STR10 CON 9 SIZ11 DEX15 APP13 INT16 POW13 EDU18 SAN65
耐久力10 dbなし
技能:化学70%、コンピューター40%、写真術30%、信用65%、心理学50%、人類学70%、生物学90%、図書館80%、物理学60%、目星65%、薬学55%

杉浦 千尋(すぎうら ちひろ)
男性、30歳。日比谷教授の助手。ミ=ゴに脳をいじられ狂気に陥り、小曲トンネル付近を徘徊する。なお、技能は話中で必要なもののみ記す。
STR15 CON14 SIZ13 DEX17 APP10 INT15 POW12 EDU19 SAN10
耐久力14 db+1D4
技能:目星90%、隠れる80%、忍び歩き70%
武器:噛みつき30%1D3、こぶし50%1D6+db、グラップル25%

オサ(本名不明)
男性、年齢不明。かつて海神を祀った一族の末裔。人里離れ、行者として修行に勤しむ。なお、一族から抜けたディープワン(湖に出現する個体)はルールブックを参照し任意に設定のこと。
STR16 CON15 SIZ14 DEX18 APP 3 INT15 POW21 EDU20 SAN 0
耐久力15 db+1D4
技能:応急手当70%、オカルト(伝承)90%、泳ぐ99%、回避70%、隠れる90%、聞き耳85%、クトゥルフ神話30%、心理学90%、追跡80%、投擲70%、登攀80%、ナビゲート80%、目星90%
武器:錫杖80%1D8+db
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by nurunuruhotep | 2012-11-08 21:12 | 溺炎 | Comments(0)
シナリオに関係する地域の情報を簡略的に記す。

①富士河口湖町
山梨県南部、南都留郡に位置する。河口湖を中心に、富士北麓と御坂山地の間に広がる。1956年、船津、大石、小立、河口の四村が合併し河口湖町に。2003年に南都留郡勝山村、足和田村と合併し、富士河口湖町となる。河口湖の他にも遺跡など見所が多い日本有数の観光地である。

②河口湖
富士五湖の1つ(他は、山中湖、西湖、精進湖、本栖湖)。富士山の溶岩流のせき止め作用により形成。中栄養湖で、ワカサギ、コイ、フナ、ナマズなどの魚類が生息する。山中湖とともに渇水時に湖底からマリモが発見され、「富士マリモ」として県の天然記念物に指定された。湖面に映る「逆さ富士」が有名。

③産屋ヶ先
河口湖東岸に突き出した岬。河口湖大橋が架かり、対岸とを結ぶ。この橋から見る「逆さ富士」は名所となっている。
この場所には、木花開耶姫命の子である彦火火出命と、その妃の豊玉姫命が祀られている。神輿に座した神体が産着の小袖一領を持ち、神主・御師を従え、この岬まで御幸した。祖母が産着を持参するという習しにちなみ、孫見祭と呼ばれ、現在の4月25日に執り行われる。

④鵜ノ島
河口湖中央に浮かぶ周囲1.2キロの小島。1554年、武田晴信により、信州伊那郡の知久頼元父子ら8名が幽閉されるなどの逸話がある。
島内では縄文時代早期から弥生時代中期に掛けての土器や石器が採集されたが、1969年に発掘調査が実施された際には、明確な遺構は発見されなかった。
島の頂には弁財天が祀られた神社があるが、現在は閉鎖されている。無人島。
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by nurunuruhotep | 2012-11-08 21:10 | 溺炎 | Comments(0)
調査を終えた探索者は、河口湖を後にする際、あるものを見る。

それは、濃い霧に包まれた湖の向こうに、巨大なピラミッドのような遺跡が浮上している光景。霧は濃さを増し、次第にその姿は霞の中に没する。霧が晴れた時にはピラミッドは跡形も無く、富士山を望む普段の美しい河口湖が広がっている。

真実は探索者の胸の内に…。


○報酬
このシナリオの参加者は1D6ポイントの正気度を得る。藤岡楓の命を救うことに成功している場合は、代わりに1D10ポイントの正気度を得る。

ディープワンを撃退した探索者は1D3、ミ=ゴと戦闘し生還した探索者は1D6、上記に追加して正気度ポイントを得る。
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by nurunuruhotep | 2012-11-08 21:07 | 溺炎 | Comments(0)
小角建設の火災以降、鵜ノ島の神社のある壁に囲まれたエリアに入ることが出来る。見張りはいない(火事騒ぎがあった為)。壁の内部は工事がなされている様子は無く、重機や機材、足場の骨組み等が一切見られない。人の気配は感じられない。

社殿のうち、本殿が青白い光を放っている。本殿は“門”になっている。現在は起動状態で、進入すると正気度とMPを1ポイント消費し別の場所に移動する。


○秘密基地
転送先は、大理石のような艶やかなタイルが敷き詰められた場所。壁や天井も同様なタイルで出来ており、それらは鈍く輝いている。かなり広いフロアで天井は高く、壁の両端の距離は数十メートルあるように見える。

エリアの中に、巨大で奇妙なエナメル質をした楕円形の物体がある。どことなく乗り物のように見える。探索者がその物体に近寄ろうとすると、周りがまばゆく光り輝く。そして、辺りを囲んでいたタイルが透明になる。水の中で、透ける床の下にはピラミッド状の古い遺跡のような建造物がある。

いつの間にか、探索者の目の前に人が居る。5人の男性で、全員スーツを着ている。彼らは無表情で、どことなく人間離れした無機質な印象を受ける。写真などで小角遊吾の顔を知っているなら、真ん中の男が彼であることに気が付く。

真ん中の男が口を開く。その声は、キンキンと周りに反響し、機械的な音に聞こえる。

「我々は星より来た。船は別の場所に着陸する予定であったが、ここを通過する途中に攻撃を受けた。そしてこの湖に不時着した」
「我々を攻撃したものは、我々よりも先に来ていた我々とは異なるモノ。我々は、そのモノたちと戦った。そして、戦いの末、湖の底に封印することに成功した。しかし、代償として我々は船の動力を失った」
「回復に多くの年月を費やした。やっと十分なエネルギーを蓄積するに至った。我々は帰還する」

特に探索者が抵抗しない場合、目の前が一瞬輝き、元居た神社に戻る(正気度とMPを1ポイント消費する)。本殿の輝きは消えており、“門”の機能は失っている。その後、鵜ノ島から離れる際、青白い発光体が物凄い速さで島から上空に飛んで行き消えるのを目撃する。

もし、5人の男たちに攻撃をしようとした場合、彼らの頭部が弾け、光る胞子が脳ミソのように集合する頭を持つ怪物が姿を現す。そいつらには翼があり、甲殻類のようなハサミの付いた腕や脚が複数生えている。正気度ロール(0/1D6)。<クトゥルフ神話>でミ=ゴであることに気が付く。5匹のミ=ゴと戦闘になる。
ミ=ゴが全滅した場合、最後の1匹が死ぬ寸前に爆破装置を使い基地を破壊する。この時、探索者の行動如何で脱出のチャンスを与えても良い。
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by nurunuruhotep | 2012-11-08 19:54 | 溺炎 | Comments(0)
探索者がここまでの調査をほぼ終えた時点で次のことが起こる。

河口湖町にある小角建設の社屋ビルが出火する。火は風に煽られ、業火となる。内部の社員はほとんどが避難したが、社長の小角遊吾を含む何人かの重役幹部が中に取り残されている。火災は3時間に渡り続き、ビルは全焼する。社長や重役達は結局、脱出を確認されない(後で現場調査がなされるが、彼らの死体は見付からない)。

火災現場で不審人物の目撃証言を得ることが出来る。火事が発生する数分前に、白いワンピース姿の女がうつろな様子で辺りをうろついていたという。


○散る月見草
小角建設の火災後、産屋ヶ崎に行くと、白い薄手のワンピースを着た藤岡楓と出くわす。彼女は岬の突端に立っている。光の無い視線を探索者に向けると、持っていた一輪の月見草を放ってよこす。

「目の前で父が燃えていた。火が父の体を駆け巡り、炎が父を溺れさせた。私は何もすることが出来なかった。炎の海の向こうに奴らが居たから。気味悪く輝く顔をした奴らが。そして、私は、奴らに心を砕かれた」

「父は奴らの秘密を知ったから殺されたのだ」

藤岡楓はそう言うと、鵜ノ島の方向を指差す。そして、不気味な笑い声をあげると、岬から飛び降りる。
この時、彼女を助けようとした場合、<組みつき>ロールを行う。成功すると寸でのところで彼女の手を掴むことが出来る。失敗、或いは何もしなかった場合、藤岡楓は湖に飲み込まれ、命を落とす。

藤岡楓は助かったとしても完全に正気を失っており、以降、彼女から有益な情報を得ることは出来ない。また、警察の後々の調査で藤岡楓が小角建設社屋に放火した証拠が出る(監視カメラ等から)。
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by nurunuruhotep | 2012-11-08 19:53 | 溺炎 | Comments(0)
以下はイベントのセクションである。探索の進み具合を考慮して時期を設定すること。

①UFO出現
夜間、河口湖の近くに居る場合に起きる。

霧に包まれた湖上に青白い発行物体が出現する。大きさは目視で数十メートルに感じられるが、霞んでいるのでよくはわからない。発光体は素早い動きでジグザグに飛行すると、すぐに消える。飛行個所は鵜ノ島上空。

この時、電磁波や放射線の測定器で計測した場合、通常よりもはるかに高い数値を示す。また、発光体を写真に収める場合は<写真術>に成功する必要があるが、成功してもどういうわけかミハエル粳米の撮影したものと同様の精度である。


②魚人
夜間、探索者が一人もしくは少人数で河口湖湖畔に居る場合に起こる。

ふいに湖から何かが飛び出し、探索者に襲い掛かる(<聞き耳>等で不意打ちの是非を判断するなど適宜ロール)。
そいつは、巨大な魚に手足を付けたような怪物である(SAN 0/1D6)。<クトゥルフ神話>でディープワンであることに気が付く。
怪物はある程度のダメージを受けると湖に飛び込み、姿を消す。

次の日、怪物に襲われた個所周辺で聞き込みをすると、湖で漁をしていた老人から、今朝方、巨大で妙な魚が定置網に掛かったという情報を得る。老人が網を上げようとしたところ、行者姿の背の丸い男に呼び止められ、山菜と交換にその魚を譲ったという。魚は男の希望で本人が引き上げた。老人は高齢で目が悪くはっきりとは魚の姿を確認はしていないようである(巨大ナマズと冗談めかして話す)。


③ダイバーの死体
早朝、河口湖湖畔で、打ち上げられた死体を見付ける可能性がある。

死体は左肩から左胸に掛けて欠損しており、それらの接合部分には強い力で引き千切られた(まるで大型の動物に噛み切られた)ような痕がある。正気度ロール(0/1D6)。

死体は男性でスキューバダイビング用のスーツを着用している。多少の腐乱が見られる。死体に対し、<医学>で死亡から少なくとも10日以上経過していることを推測する。また、<生物学>で左側の欠損部が肉食獣…とりわけ鮫やシャチによるものに近いことに気が付く。

所持品は首に下げた水中カメラ。カメラは壊れており、そのままの状態で画像データを見ることは出来ない。適切な機材を用い、<写真術>と<コンピューター>に成功することで内部データの一部を復元することが出来る(全部は無理)。
画像は水中(湖底)を撮影したもので、その中の1つにぼんやりと四角錐の建造物のようなものが写っている。その画像だけは照明が虚ろで撮影精度も悪くはっきりとしないが、ピラミッドに似た形状に見える。

死体は地元のダイバー篠木裕二。このイベントは、探索者が発見しなくとも、後から報道や警察等を通じて情報を得るかたちにしても良い。


④ゾンビ出現
夜間に小曲トンネル付近に居る時に起こる。

探索者は、ぼろぼろのコートを着た顔や手足など露出した個所が擦り傷だらけの男に襲われる(<聞き耳>や<目星>等で不意打ちの是非を適宜ロール)。男は裸足で、目は血走り、低く唸り声をあげており、さながらゾンビのような風体である。男は耐久力の半分を失うと気絶する。所持品は無い。

この男は、日比谷教授の助手をしていた杉浦千尋である。正気を失い、小曲トンネル付近に潜伏(徘徊)していた。
気絶した杉浦を起こす(或いは気絶する前に捕まえる)と彼は悲鳴のような声を上げて暴れるが、<精神分析>で一時的に落ち着かせることが出来る。この時、名前を尋ねると杉浦千尋と名乗る。ぼんやりとした表情で心ここに非ずといった様子である。

落ち着かせた杉浦に事情を聞くと…

「海…湖がある。日比谷教授と私は、湖底に沈む遺跡の調査をしていた。そう、その日もボートを浮かべ湖を調べていた。ふいに、目の前が白い光に包まれた」
「…暗い部屋。私と日比谷教授が居る。ドアが開き、何人か入ってくる。…なんだろう、妙な…頭…?鈍く明滅している。…そ、そいつらが、教授の顔に何かを当てる。…教授が次第に動かなくなる。…あ、あ、次は私の…番…?あ、あ、あ、…うああああああっ!!」

杉浦はここまで話すと白目を剥いて気絶する。シナリオ中、再び応答することは無い。

杉浦は完全に不定の狂気に陥っている。また、日比谷教授の死体同様、杉浦の頭部には微細な手術痕があり、内部に金属片が埋め込まれている。これらの情報は病院での検査結果で知ることが出来る(数日を有する)。
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by nurunuruhotep | 2012-11-08 19:51 | 溺炎 | Comments(0)
富士山麓に程近い人里離れた山岳地帯の僻地に、河口湖周辺にあった海神を祀る土着宗教を今尚信仰する者達が暮らしている。元々は河口湖付近に居住していたが、生贄等の因習から人々より蔑視され、里を離れ山に入り、行者宗教と結び付き、現在に至る。

彼らの居住地は山間に有る。一見すると山や森そのものの風景の中に、粗末な小屋が幾つか点在している。インフラは一切通っておらず、およそ文明社会とは隔絶している。
現在、この場所で暮らしているのは12名で、全員がぼろぼろの柔道着のような修行服を身に着けている。皆一様に無骨な顔立ちで、背を丸めた風体をしている。女性や子供の姿は無い。

彼らは探索者に対して完全に無視をする。質問には一切答えようとしない。それでも探索者が根負けせず粘った場合、一族の一人が応対に出る。他の者から「オサ」と呼ばれる男で、背骨が異様なほど曲がったギョロついた目が特徴の人物。

オサはくぐもった声で…

「我々は時代に忘れ去られたものども。人を捨て、修行のみに生きている」

オサの話では、彼らは毎日ひたすらに修行だけに明け暮れている。昔から代々この場所に潜んでいたが、一族の者に女性が居なくなった今、ここに居る12名で一族は最後だという。海神への信仰は数代前より既に捨てており、生贄に関することは全く知らないと答える。このまま一族が滅んで行くことを受け入れているとのこと。

一族に対し、<医学>で、身体に奇形的な異常が認められることがわかる。その原因が、厳しい修行による弊害や、閉鎖社会にある近親婚によるもの、或いはその両方が関係する等の推測は出来るが、特定するには至らない。


○墓
一族の居住地近くの開けた個所に、大きな石が幾つも置かれている。ここは彼らの先祖代々の墓である。日中は必ず一族の一人が見張りをしている。

土葬であり、もし墓を掘り起こせば、白骨から次のことがわかる。
体は物凄く背虫で、とても短い手足をしている。顔の骨格に顕著な特徴がある。眼窩は離れており、額から後頭部にかけてが異常に広く滑らかであり、大きな口に細かくギザギザした歯が付いている。どの墓の死体も同様な特徴がある。これを見た者は正気度ロール(0/1D3)。

死体に対し、<医学>でこれが人の骨格に魚のそれを合わせたような特殊な奇形であることに気が付く。こうした事例は少ないが、アメリカのマサチューセッツ州の一部地区で同種の症例が確認されている。また、<クトゥルフ神話>でディープワン化したインスマスの住民と共通した特徴があることを推測する。


○一族の正体
墓の死体についてオサを問い詰めると…

「我々の祖先は湖…海の中に住むモノだったと聞く。それが陸に上がり、陸の者たちと契り、その間に子が生まれた。子は生まれたときは陸の者の姿をしているが、年月が経つうちに次第に海のモノに戻る。我らにもその血が流れている。だが、それは人の世とは相容れぬものだ。過去に於いて多くの血が流れ、悲劇が繰り返された。だから、人里を離れた」

また、後述のイベント(②)の後なら…

「奴は、祖先の血に完全に目覚めてしまった。かつての信仰のように故郷を求めて海に戻ったのだ。血の衝動に駆られる前に殺しておくのだった。そうすることで秘密が世に知れることを防いできた。我らはこのまま人知れず滅んでいく方が良いのだ」

「これは我らからの助言だ。我らのことを他言しないことだ。もし口を滑らせることがあれば我らが何もしなくとも、海に潜むモノどもがおまえたちを捕らえるだろう」
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by nurunuruhotep | 2012-11-08 19:49 | 溺炎 | Comments(0)
河口湖湖畔で怪しい2人の人物を発見するかもしれない。観光地から外れた個所に大きなキャンプ用のテントが張ってあり、その脇に妙な電気機器(イコライザーに似た機材にアンテナが付いている)が置かれている。

1人は、頭頂が中世の宗教人物の様に剃った髪を金と銀のメッシュに染めた、体格の良い人物。彼がUFO研究家のミハエル粳米である。

もう1人は、白衣を着た痩せた中年男性で、東京の大学(任意)の環境学者「梶浦 牧夫(かじうら まきお)」という人物。梶浦は独自に河口湖の水質調査をしている。無許可の調査の為、研究資金が一切出ない上に、観光化を促進する町側からもマークされ宿泊施設に泊まることも出来ず、やむなくミハエル粳米のテントに厄介になっている。


○UFOについて
粳米は河口湖で撮影したUFO(本人主張)の写真を所持している。また、VTRにも記録している。それらはいずれも、夜間、霧に没した湖上にぼんやりとした青い発光体が浮かんでいるといったもので、発光体のはっきりとした形は確認出来ない。PCで解析しようとしても精度は変わらない。被写体は全て鵜ノ島の上空を飛んでいる(必要なら<アイデア>)。

撮影の他、粳米は湖周辺の電磁波や放射線の測定をしており、彼の観測では通常の3~5倍の値を示している。付近にそのようなものを発生する施設は無い。<オカルト>で、電磁波や放射線の異常が、UFOが出現する場所でよく起こる事例の1つであることを知っている。

小曲トンネルの怪談話、先日の日比谷教授の死等を合わせて、粳米は一連の事柄が宇宙人の仕業だと睨んでいる。

「富士の樹海をご存知ですか?磁場に異常があるのは奴ら(宇宙人)の秘密基地が富士山にあるからです。そして、この河口湖はUFOの発進施設に違いありません。これはまさしく奴らの地球侵略計画なのです」

粳米は河口湖周辺にあった土着宗教についても詳しく、今に伝える一族の隠れ里の場所も知っている(内容は前述の通り)。但し、その宗教の起こりもUFOや宇宙人が起源と思っている。


○水質調査について
梶浦から、河口湖表層の水質が観光化以前よりも濁っていることを聞くことが出来る。ただ、おかしなことに湖底は湖面の状況と反して非常に澄んでいるとのこと。

「何年か前にマリモが発見されてね、県の天然記念物になった。マリモは綺麗な水でしか生息することが出来ないんだ。年々、環境が低下しているというのに、湖底は深海のように澄んでいる。まったく不思議だよ」

梶浦からはこの他、藤岡喜一のことも聞くことが出来る。内容は前述と同様。
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by nurunuruhotep | 2012-11-08 19:47 | 溺炎 | Comments(0)
地元建設業者のリーダー的存在で、河口湖町の観光事業に多大な貢献をしている。
社長は「小角 遊吾(こすみ ゆうご)」という人物で、町の実力者でもある。近々、市政に打って出るのではないかと囁かれている。

小角建設の社屋は河口湖町にあるが、会社を訪れても公開されていること以外の情報を得ることは出来ない。また、社長である小角遊吾とは多忙を理由にアポを取ることは出来ない。

○鵜ノ島の工事
小角建設は鵜ノ島の設備補修工事を10年前より行っているが、現在まであまり進展が見られない。会社側は神社など文化財的建造物の保全を慎重に行っている為としている。
島は10年前より小角建設に管理されており、一般者の上陸は行政委託先である小角建設の許可が必要である。現在は工程を理由に、島に立ち入ることを禁止している。

もしも、探索者が何らかの方法で島に上陸した場合、特に急ピッチな工事は行われていないことに気が付く。作業員の人数はまばらで、大型重機などの機材は見当たらない。

島の小山を上がった個所に神社が位置する。この個所の四方は建設現場用のパネル壁で囲まれており外から内部を窺うことは出来ない。入口には常時見張りが居る。
なお、シナリオ終盤で無い限り、このエリアへの侵入は出来ない。見張りなどを使い探索者が立ち入ることを阻むこと。


○地上げ屋
地元ゼネコン業界関係者は小角建設から圧力を掛けられており一様に口を噤むが、彼らは以下の情報を知っている(聞き出す為に交渉系技能を駆使するなど)。

小角建設には黒い噂が存在する。ライバル業者がいつのまにか地元事業から撤退したり、立ち退きを拒否する家屋が火災や山崩れに合う、開発を反対する団体の有力者が失踪する…等、トラブルが生じた際、常に小角建設に有利に働くことが起きている。

こうした背景に、小角建設の裏に大きな組織(暴力団等)が付いていると見る者も居るが、そういった事実が明るみに出たことは無い。また、地元のアングラ系組織などを当たっても小角建設との繋がりは掴めない(実際に無い)。
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by nurunuruhotep | 2012-11-08 19:46 | 溺炎 | Comments(0)