2008年 10月 20日 ( 3 )

儀式の情報を掴み、儀式のある日時に、社のある山の所定の場所に行くと以下のことが起こる。

・儀式
山のエリアには、(無事ならば)北原とその仲間5人と、3人の黒いスーツ姿の男達がいる。3人のうち、背が高く右頬に傷のある男が全体のリーダーらしく、細かい指示を出している。彼が南城宗達である。
北原たちは南城の指示のもと数体の死体を運び、地面に規則的に並べる(SAN 0/1D6)。その後、南城は手帳を取り出し、呪文を読み始める。≪イグの召喚/従属≫を知っている者は、その一節であることに気付く。

ここではいろいろな展開が考えられる。探索者が出て行って南城たちの儀式を阻止するかもしれないし、推移を隠れて見守るかもしれない。また、この時、北原(あるいはその仲間)が探索者に情報を漏らしていたら、南城は責任を取らせ北原を始末するかもしれない。
いずれにせよ、次のイベント(イグの娘=御高翔子の出現)を起こすタイミングは、この場の状況を十分に考慮すること。


◎イグの娘
不意に、辺りが暗くなる(夜間なら照明機材が消える)。その後、エリアの一角にポッと明かりが灯り、そこにパジャマ姿の御高翔子が現れる。翔子は地面から数十センチのところに浮かんでおり、瞳は獣のように闇の中で爛々と輝いている。

南城が(探索者との衝突で)まだ無事なら、彼は翔子に拳銃を発砲する。これによって、翔子の頭の一部が脳漿を散らして吹き飛ぶが、彼女は身じろぎもせず南城に近付き、彼の頭部を掴むとまるでトマトのように簡単に潰してしまう。

南城を殺した同じような方法で、翔子はこの場にいるすべての者を殺そうとする。逃げようとする者は、イグの子供(猛毒を持つ蛇)が寄ってきて足首を噛み、毒で殺してしまう。

この時、<聞き耳>に成功すると、翔子が「ユルサナイ…コロスコロス…ミナゴロシダ…」と呟いている声を聞く。

・復讐
北原がこの場にいる場合、翔子は彼を他とは違ったやり方で殺す。
恐怖に震える北原に翔子はそっと触れると抱きつくように体に腕を回し、彼の唇に自分の唇を近付ける。唇同士が触れるか触れないかぐらいで、翔子は割れんばかりに目を見開いて、北原の体を両腕で締め付け、まるでタオルを絞るかのようにねじ切る。それはまるで蛇に巻かれた獲物のように見える。

・説得
探索者がもっともらしいことを言ってるようなら、翔子の手から逃れるため、<説得>を試みさせても良い。翔子のターゲットはあくまで自分にひどい仕打ちをした北原や南城たちであり、探索者を見逃す可能性はある。

これらの惨状を見た者は、正気度ロールを行う(1/1D10、イグの子供は0/1D4)。
また、<POW×3>ロールで「儀式」の間中、翔子とは別に山全体からただならぬものの気配が漂っていることに気が付く(SAN 0/1)。それがなんなのかはっきりしたことはわからないが、爬虫類の視線のような冷たい感じである。

翔子は虐殺を終えるとイグの子供たちと一緒に山の奥へと姿を消す。
もし、翔子に付いて行く者があれば、その者は二度と他の探索者の前に現れることは無い。一生、イグに仕えることになる。
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◎北原の仲間
北原のマンションには、女子高性の他、チンピラ風の男が何人か出入りしている。この連中は、北原と一緒にサイドワインダーを売りさばいたり、売春の手引きをしている。北原と親しく、かなりのことを知っている。

1.北原ツトムにサイドワインダーを流しているのは、青薙組組員の「南城宗達(なんじょうそうたつ)」という男である。

2.サイドワインダーは、定期的にある場所で特殊な蛇を捕獲し、その毒を材料にしている。

3.サイドワインダーの精製方法、特殊な蛇のことなど情報を提供したのは大学教授である。

彼らは蛇の獲れる場所や教授の名前は知らない。

探索者が派手に北原のことを嗅ぎまわったりすれば、彼らの方から痛い目に合わす目的で接触してくる。


◎北原ツトム
北原は、日焼けした褐色の肌の筋肉質な体の持ち主で、長い髪を金色に染め上げている。グループの連中に指示を出す都合上、マンションの自室から外にはあまり出てこない。

北原は上記全ての情報に加え、「儀式」について知っている。

・儀式
儀式とはサイドワインダーの材料となる蛇を捕獲するもので、津川学院大学の海士真純教授が発案した。海士は研究資金を得るため、イルイイ族が祭事で服用する蛇毒に目を付けた。そして青薙組の南城に話を持ちかけ、サイドワインダーが誕生した。
最初の頃は彼らの関係は良好だったが、最近になって欲を出しすぎた海士は南城の逆鱗に触れ、西原久実との心中に見せかけ始末された。

儀式には生贄用に人間の死体が必要で、青薙組が裏ルートから調達している。

儀式の場所は、山中のドラム缶が投棄されていた先の雑木林(9.蛇屋敷の項目)。日時は任意に設定すること。

・北原の自室
北原が住んでいるマンションは津川町の繁華街からやや外れた裏通り(いかがわしい裏街)にある。マンションといってもビルのような作りで、かなり古く、エレベーターは動かずコンクリートが剥き出しで退廃的な印象を受ける。

以下は北原の自室から見つかる情報。

1.儀式の場所と日時(メモ、留守番電話に南城からメッセージが入ってる等)。

2.海士の書いた研究ノート。イルイイ族の生贄の儀式について細かく綴られている。人間の生贄を捧げ、ムシュルフシュイ(ケツァルコアトル)の息子である蛇を呼び出すというもので、<クトゥルフ神話>に成功すれば、これがイグの息子を呼び出す方法であることに気が付く。

ノートを熟読(丸一日)した者は、正気度喪失0/1D3、<クトゥルフ神話>+1ポイント、<INT×3>で≪イグの子供の召喚/従属≫を覚える(召喚と従属それぞれにロール)。

3.御高翔子が屋外で複数の男に犯されている様子が撮影されてるビデオテープ。

・南城宗達
南城は儀式の日まで直接北原に接触しない。青薙組の他の組員は南城が独自のルートで薬を仕入れ、売っていることしか知らない。
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以下は、サイドワインダーの密売や売春グループなどについて探索者が調査するであろう場所や人物の情報。
重要なのは、探索者が「儀式」の日時と場所を突き止めることである。「儀式」は、イグの息子である蛇を捕まえてサイドワインダーを精製する毒を入手するためのもの。
儀式の日時は調査の進み具合を考慮し、任意に設定すること。目立たない夜間が望ましい。


◎売春嬢
北原ツトムのマンションには何人かの女子高生が出入りしている。彼女らは北原が仕切る売春グループのメンバー。

彼女らのやり口は、街を歩き目ぼしい客を捕まえるというもの。彼女らはトラブルが発生した場合、北原に連絡し、腕っ節の強いチンピラ連中が駆けつけ対処する。
稼いだ金はすべて北原に集められ、そこから額に応じた金が支払われる。また、北原の指示で各行為は細かく値段設定がされている。
決まりを破った者には北原から厳しい制裁が加えられる。

売春グループの少女達は、北原に対する恐怖と後々のこと(警察沙汰)を心配し、自分から積極的に口を割ろうとはしない。金を積んだり、暴力に訴えたり、直接的な手段が効果的。但し、あまり詳しい情報は知らない。

北原のところにヤクザ風の男(名前は知らない)が出入りしていることや、北原がサイドワインダーをその男から得ているらしいといった程度の情報。


◎柳波喜理
柳波喜理は北原のところで売春を行っている女子高生の一人である。他の少女達とは違い、今回の事件についてある程度の情報を持っている。
西原久実が見つかった後なら、彼女から次のことを聞けるかもしれない(喜理は今度は自分が狙われるのではないかとかなりびくついている)。

・御高翔子と北原ツトムの関係
喜理と久実、翔子の三人は北原の庇護の下に売春まがいなことをやっていた。下着や体液を売るだけで、体を直接使うことは一切やっていなかったと言う。
翔子は北原のことが好きで、サイドワインダーの密売をやめるよう何度も頼んでいた。

「…ピタゴラス様で石が割れた後、やっぱり翔子が心配で久実と一緒に学校に戻ったんです。校門から出ようとしてる翔子見つけたんですけど、何か声かけづらくて…、二人でそっと翔子の後をついて行きました」

「翔子、社のある山の方に歩いてって、最初ホントに呪われちゃったんじゃないかと思ったんですけど、そこに北原さんがいたんです。たぶん薬売るの止めさそうとして翔子が呼び出したんだと思います。かなりもめてたみたいですけど、しばらくして男の人が5人くらい現れて、翔子を突然襲ったんです。北原さんも一緒に。ビデオカメラを持ってる人もいました。私、怖くて…、そのまま翔子見捨てて、久実と帰りました」

「…それで、次の日から翔子、学校休んじゃって。久実が、このこと警察に話そうって言って、でも、そんなことしたら私達がやってたことがバレちゃうって思って、それで、北原さんに久実が警察にチクろうとしてること喋ったんです。そしたら、久実がああなってしまって…。こんなことになるとは思わなかったんです(泣き出す)」
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