2008年 10月 17日 ( 2 )

津川学院大学考古学研究室に、翔子の実父、氷室亨の研究論文が残っている。
但し、論文といっても所詮学生が書いたもので、概略的なことしか記されていない。

・イルイイ族
氷室は、北アメリカからメキシコにかけてのネイティブ・アメリカンの生活や文化を研究していた。中でも、メキシコよりの土地に住む小部族イルイイ族に注目している。

論文には、イルイイ族は他とまったく交流のない部族で、独自の言語や文化を持っていると記されている。
何点か添えられた写真の中のイルイイ族の人々は、どことなくアジア系のモンゴロイドに近い風貌をしている。
彼らは、ムシュルフシュイという神を崇めており、これはアステカでいうケツァルコアトルのことだろうと、氷室は推測している。

・ケツァルコアトル
<オカルト>で、ケツァルコアトルが、軍神であり悪神であるテスカトリポカと戦った太陽神であることを知っている。蛇神でもあり、マヤのククルカンという神と同一視される。
さらに<クトゥルフ神話>で、ケツァルコアトル(ククルカン)をイグ、テスカトリポカを“猛る使者”ニャルラトテップとする見方があることに気が付く。

・海士真純
イルイイ族はマイナーな部族のため、一般には知られていない。
しかし、ケツァルコアトルに関して大学内で調べれば(<図書館>)、「海士真純(あもうますみ)」という人物が記した論文の中の、マヤ・アステカに触れた項目に、ケツァルコアトル信仰の部族の一つとしてその名前のみを見つけることが出来る。

海士は津川学院大学の文化人類学(民族学)の教授。
夏休み明けの9月1日から現在まで彼の講義は休講で、大学の事務で交渉系の技能に成功すれば、海士が夏休み明けから現在まで無断欠勤が続いているという情報を得れる。現在まで連絡がつかないという。

※海士真純については、7.蛇の社、8.ジャガーを追う儀式の項目に関連。
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御高翔子のかかった病院(精神科の個人医院)で、担当した医師から次の情報を得れる。但し、守秘義務からスムーズに情報を聞き出すには交渉系技能を駆使する必要がある。

翔子の症状は外因性の強烈なショックによるもので、治療にはその原因を詳しく知る必要があるとのこと。原因がわからなければ、処置が困難らしい。

・合法ドラッグ
医師は、翔子の母親に告げていないことがある。

検査の結果、翔子の尿から、特殊な組成を持つたんぱく質が微量ながら検出された。医師によれば、それは蛇の毒であるとのこと。

津川町に住む探索者は、<知識>に成功すれば、最近、付近の中高生の間で「サイドワインダー」と呼ばれるドラッグまがいのものが流行していることを思い出す。

サイドワインダーはある蛇(種類等、詳細は不明)の猛毒を精製・希釈して、毒としての人体への影響を薄めたもので、ダイエットに効くという触れ込みで若者の間に広まりつつある。強い幻覚作用があるらしいが、出回ったばかりで覚醒剤のように違法薬物の指定がまだ無い、非常にグレーな所謂合法ドラッグ。
秘密裏に売買され、その影に暴力団の存在があるとも囁かれている。
(※12.サイドワインダーの項目参照)

医師は翔子のサイドワインダーの使用を疑っているが、サイドワインダーの実態がまだ不明確(世間に出始めたばかりで症例の詳しい報告がない)なこと、検出されたのがほんの微量で使用に確信がもてないこと、また、翔子の現在の症状の直接的な原因ではないこと、などから家族への報告を躊躇している。
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