7.エピローグ

雨月に事の全てを話すと、彼はそうですかと一言呟きため息をつく。それから、柊実のコーヒーミルを受け取ると、豆を入れゆっくりとレバーを回す。例の耳に付く音はしない。
雨月は挽いたその豆でコーヒーをいれて、探索者たちに出す。

「どうぞ。私と古い友人との思い出の味です」

雨月珈琲堂のコーヒーミルにまつわる異変は一応止んだ。しかし、客の何人かが、時々、店の隅から音がするのを聞くという。キーンという音叉のような奇妙な音が。
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by nurunuruhotep | 2008-10-24 16:16 | COFFEE MILL | Comments(0)