1.イントロダクション

舞台は現代日本。季節は冬。
探索者たちが、行きつけの喫茶店「雨月珈琲堂」に居る場面からシナリオは始まる。

店主の「雨月秋成(うげつあきなり)」から、あるコーヒーミル(豆挽き機)を見せられる。
上部に豆を入れる受け皿がある古い木箱にレバーが付いたシンプルな形状。
雨月はこのコーヒーミルに豆を入れ、ゆっくりとレバーを動かす。すると、それに合わせて奇妙な旋律が奏でられる。音叉の共振のような耳を突く音。

このコーヒーミルは、5年前に常連客だった「柊実(ひいらぎみのる)」という男が置いていったもの。柊は10年以上前から通っていて、よく木や花の話をしていたという。そのことから、どうやら植物の研究をしている人らしいことは推測できたが、雨月は彼の詳しい素性は知らない。
5年前、「世話になった」と言い残し、コーヒーミルを置いていったきり来なくなった。

「よくイチョウの話をしていました。秋に黄色に色付く銀杏並木を歩くのが好きだって。とてもロマンチストな方でした」

◎異変
雨月は、柊が置いていったコーヒーミルを思い出の品として使わずに今まで取っておいたが、半月前、いつも使っていた豆挽き機が壊れたため、使用した。その時を境に雨月の周りで奇妙なことが起こるようになった。

例えば、閉店後の誰も居ない店内でキーンという奇怪な音がしたり、物陰に何かの気配を感じたり、夜間に外から羽虫が羽ばたくような大きな音が聞こえたり…。しかし、いずれも原因となるものは何も見つからなかった。

最近、変わったことを思い浮かべるとこのコーヒーミルを使用したくらいしかなく、雨月はそれらの怪異が柊のコーヒーミルと関係しているのではないかと思っている。ただ、思い出のもので分解するのも気が引けるという。

柊実の消息も含め、異変の原因究明を雨月から頼まれる。また、コーヒーミルは調査が終わるまで探索者に預けられる(現在は壊れたものの修理は完了した)。
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by nurunuruhotep | 2008-10-23 23:34 | COFFEE MILL | Comments(0)