地域の情報

【地域の情報】
■概要
山間部は急な斜面の多い連峰で昔から交通の難所であった。高速道路が通る以前の車両の通行手段であった旧道は九十九折りで事故が多発した。高速道路の開通により旧道の特に危険だった一部の地点は廃され、山を避けて迂回する一般道が設けられた。

■民俗
・山岳信仰
公道が走る前は立ち入るのが困難だった連峰は古くから麓の住民にとって信仰の対象であり、霊山として畏敬の念を抱いた。特に深奥部の峠は禁忌の場所とされた。そこは切り立った険しい崖で、激しい風が吹き荒ぶ。峠を越えようとする者を奈落の底に引きずり込む風を、冥府に誘う亡者に例えた言い伝えがある。崖下に目を遣ると暗闇から伸びる無数の亡者の手が掴もうとしていたという。

・チェンジリング
麓の昔話じみた伝承に、「カワリビト」というものがある。普通に暮らしていた者が突然、性格や行動がそれまでと全く異なるようになる。無知だった者が博識になったり、粗忽者が器用になったり、荒くれ者が寡黙な働き者になるなど(概ねマイナスがプラスに転じている)。しばらく日が過ぎると元に戻るが、性格が変わっていた間のことは覚えていない。ただ、どこか遠くに居たようなぼんやりした気分だという。
周囲の者は別の「何か」が入れ替わっていたと考え、カワリビトと呼んだ。「何か」は神秘的なもの(神や仏のような)と捉えられており、山の深奥を禁忌の場所に定めたのも当時の神事を司ったカワリビトであったとされる。
※イス人の精神交換が元となった伝承である。

■歴史
・鎧消失
現在の小都市は戦国時代に甲冑作りが盛んだった。ある時、戦支度の為に都の城より大量の鎧を納めるよう要求があった。合戦は目前で運搬に迂回している猶予は無く峠を越える経路を選んだが、一団は鎧共々風に呑まれて崖下に転落してしまった。
複数の歴史書物にこれが実際の出来事であることを裏付ける記述があるが、道路開発の際には件の地域から甲冑等の出土品は一切見つからなかった。

■事件・事故
・アビスチャレンジ
高速道路が通り危険地帯である峠周りの旧道は廃されたが、難所を好むバイク乗りや暴走族の間で「アビスチャレンジ」と称しこの場所でのチキンレース紛いの無謀な走行が一時期流行していた。取締りを強化しても事故が相次いだ。ただ、不思議なことに道路外の崖下に投げ出された者達は捜索で悉く見つかっていない。
現在は地点⑤のSIC化に伴う周辺道の整備範囲内に含まれ、大規模工事が着工している。これにより、結果的に無謀走行は無くなった。

※かつて風が吹き荒れる難所として恐れられた峠の断崖の底にはフライングポリプの巣に繋がるゲートがある。山の地中は広域に渡ってポリプの巣となっている。イス人が結界を張ったことでポリプが地上に出てくることは無かったが、付近を通る者は魔風によって巣に引きずり込まれた。旧道が通ってからも同様で峠の事故の大半は魔風によるものである。
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by nurunuruhotep | 2017-03-14 17:43 | the Queen's High-way | Comments(0)