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06.魔術師の棲家

【あばら家】
グルウム・ドゥキムのテリトリーである荒野は獰猛な動物(大型のヘビや、クーガー=マウンテンライオンに似た)が潜む危険な場所である。ドゥキムは木や石を無造作に積み上げた粗末な作りのあばら家を根城にしている。ドゥキムは魔術によって棲家を中心に周辺の様子を四六時中監視しており、侵入者に対し先手を取ることが出来る。

入口となる扉は1つで、施錠はされていない。窓は無いが所々に隙間がある為日中なら多少の日差しが届く。夜間はドゥキムが灯りを用いない限りは真っ暗である。屋内はひどい腐臭が立ち込めている。内部は4つの部屋に分かれている。

①食料庫
正面扉から入って直ぐ右の部屋。食料庫で、干した動物の肉や木の実、水の入った大瓶などが置かれている。特に目ぼしい物は無い。

②死体置き場
正面扉から入って直ぐ左の部屋。「侵入者」の成れの果てが放置されている。頭部が無かったり、胸に大きな穴が空いていたり、上半身或いは下半身のみだったり、黒焦げであったり…様々な死体がそこら中に転がっている。多くが腐敗し、白骨化しているものも少なくない。正気度ロール(0/1D6)。
探索者がドゥキムに対し敵対的態度を示している場合、ドゥキムの魔術によって死体の一部が動き出し探索者を襲う。この部屋の動く死体はゾンビが5体、骸骨が3体である。

③書斎
正面扉から入って奥の右の部屋。書物や奇怪な装飾品、道具などで溢れかえっている。魔術の研究書やアイテムがあり、それらは少なくとも“旧き印”、“無形の落とし子との接触”、“ゾンビの創造”に関する記述や触媒である。但し、書物はドゥキムが独自な文字や記号(ヘビ人間の文化に由来する)で記したもので彼以外が読み取ることは出来ない。<クトゥルフ神話>で辛うじて先の呪文などについて記述されていることを推察する。
キーパーが望むなら“旧き印”や魔力が付与された武器などの役立つアイテムを配置しても良い。なお、グルウム・ドゥキムは普段、この部屋に居る。

・三角板
アイテム群の中に奇妙な模様が刻まれた三角板がある。<クトゥルフ神話>でそれがヘビ人間の記録装置であることを知っている。特定の手順で3つの角に触れることで中央部分に鮮明な画像が浮かぶ。かつて村で行われていた実験の記録で、人体を対象にしたショッキングなシーンの数々が収められている。これを見た者は正気度ロールをする(1/1D6)。
三角板の操作はグルウム・ドゥキムが行うことことが出来る。また、適当なタッチで偶然動く可能性もある(<幸運>の半分等)。

④瞑想室
正面扉から入って奥の左の部屋。床に魔法円が描かれており、グルウム・ドゥキムが魔術的儀式を行う際に使用する。
この部屋には魔術的に隠された秘密の扉があり、“門の発見”で見つけることが出来る(扉自体は“門”では無いが人目を避けるやり方はその魔術的体系に近い)。それ以外の方法では部屋をくまなく調べた後、<目星>と<アイデア>双方の半分に成功することで違和感を覚える個所=扉を突き止める。扉は床の一角にある落とし戸状で、その先は地下へと続いている。

・地下室
秘密の扉の向こうには地下室がある。ひんやりした冷気に包まれた部屋で、中央に石棺がある。石棺の中には全裸の青年が仰向けになっているが、息の無い死体である。上階の死体と違い肉体に目立つ傷は無く腐食もしていない。この青年こそ本物のグンスハーであり、グルウム・ドゥキムの手で魂を失ったゾンビと化している。
by nurunuruhotep | 2012-05-03 23:14 | Brown Sea | Comments(0)